-マカ-


マカ

マカの効果効能

マカは南米ペルーの高地に植生する、アブラナ科植物の根の部分を用いています。マカはアンデスの天然バイアグラと呼ばれ、精力減退・滋養強壮用のサプリメント市場で注目されています。

マカは年齢によるホルモンバランスの崩れを調整して滋養強壮をはじめ、持久力の強化、男性性不能症(ED)の改善に効果が有ると言われていました。そこで、このマカの効果を確かめるため、2000年にアメリカでマウスを使って治験が行われました。その結果マカの強壮効果は立証されましたが、マカがどの様に作用するかのメカニズムはまだ解明されていません。

マカの有効成分はタンニンやサポニンなどですが、これ以外にマカは栄養成分としてアミノ酸、鉄、カルシウム、脂肪酸、ステロールなどを豊富に含んでいます。特にアミノ酸バランスは良く、体内に必要とされる必須アミノ酸をマカは、ほとんど含んでいます。ただ、マカは女性の生理不順や更年期障害などに効果があると言われていますが、まったく根拠はありませんので注意してください。女性の性的障害の改善を目的とした場合は、高麗人参が有効です。

ネズミによるマカの強壮効果の調査

マカに科学のメスを入れたのが、ニュージャージー州にあるピュア.ワールド・ボタニカル社のゼング博士です。2000年、博土はネズミでマカの強壮効果を調べ、雑誌「泌尿器科学」に報告しました。

この治験はでは、マカを22日間経口投与したオスネズミ1匹を、処女のメスネズミ1匹と同じカゴに入れました。そして経過を観察したところ、2匹は3時間で67回も性交におよびました。一方、偽薬を22日間経口投与されたオスネズミでは、3時間で性交は21回でした。

オスには射精後にどんな刺激によっても興奮しない不応期があります。性交後の不応期からの回復にかかった時間を比較すると、マカを投与されたネズミは偽薬を投与されたネズミよりもはるかに短かったです。このことから、ネズミでの実験では、マカの22日間の経口投与には性欲を高め、不応期からの回復を早める効果が認められました。

結論として、マカに強壮効果があるというのは、ネズミでは証明されました。ただ、注意すべきはネズミに投与したマカの量で、体重1キログラム当たり1・8グラム。これを体重60キログラムの人間に換算すると108グラムに相当します。これはいくらなんでも大量で、あらためて少量時でのマカの効果を調べる必要があるようです。

人間による治験結果

2002年、ペルー大学のゴンザレス教授は、マカと偽薬で比較し、その絡果を雑誌「男性病学」に報告しています。

被験者となった21-56歳の健康な男性45人は15人ずつ、3つのグループに分けられました。1日1500ミリグラムのマカを4,8,12週間服用するグループ、1日3000ミリグラムのマカを同期間服用するグループ、そして偽薬を同期間服用するグループです。

マカ服用後、被験者全員から性欲の程度を聞き取り調査し、偽薬を服用したグループと比較しました。

その結果、マカのグループでは4週間まで性欲に変化はありませんでしたが、8週間後から変化があらわれたのに対し、偽薬グループはどの期間も変化はありませんでした。

ただ、3000ミリグラム、1500ミリグラムと、服用量に明確な違いがあるのに、結果はまったく同じでした。

マカ摂収によって、どんなしくみで男性の性欲が高まったのか。第一に考えられるのが、性欲にかかわるホルモンの放出です。そこで、血中の黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、テストステロンなどの性欲を高めるホルモン値を測定しましたが、どれもまったく上昇していませんでした。これら以外の別のホルモンがかかわっているのかもしれません。

ここまでを総合すると、この結果マカには、服用から8週問後に効果があらわれるという遅効性ながらも、一定の男性機能回復効果があることが証明されました。ただし、有効な服用量やしくみが未解明で、盲目的な摂取は避けることが無難です

また、女性の不妊症、生理不順、更年期障害などへの効果は、いまだに証明されていません。

女性と男性の性的障害の原因

女性にとっての性的障害の症状は、性欲の減退、膣(ちつ)からの分泌低下、興奮しづらくなつたりオーガズムに達することができなくなる、などです。エストロゲンとテストステロンの生産が急激に下がる、「閉経」を引き金とするホルモンの乱れが原因で起こることが多いいです。

エストロゲンは、膣を濡らし性器に血液を運ばせます。男女ともにテストステロンは性欲を高め、性的な興奮を起こすだけでなく、一酸化窒素というガス状の伝達物質を増やし、平滑筋をゆるめリラックスさせ、オーガズムに達しやすくします。

このため、エストロゲンとテストステロンの生産量が下がれば、女性にも性的障害が発生します。これ以外の原因というと、ホルモン補充療法による処方薬の服用、子宮摘出によるエストロゲンの生産低下、そして精神的な問題をあげることができます。

一方、男性の性的障害は、性欲の減退、早漏、勃起不全(インポテンツ)です。勃起不全のほとんどは、ペニスヘの血液の流れが妨げられるという、生理的な理由で起こります。

そのおもな原因は、加齢です。加齢によって血管の拡張や平滑筋がリラックスしにくくなる結果、ペニスに血液がとどまりにくくなります。これ以外の原因としては、喫煙、糖尿病、神経やホルモンの異常があげられる。テストステロンの不足や精神的な問題によっても性欲が減退します。そして早漏はほとんどの場合、精神的な理由で発生します。

改善が期待できる症状

精力減退

マカの有効成分

アルカロイド タンニン サポニン イソチオシアネート アントシアニン

マカの飲み方

マカは男性機能回復効果があるのは間違いないのですが、有効な服用量やメカニズムが未解明ですので、盲目的に飲まないで、メーカーの指定服用量を守ってください。またマカの効果が現れるのは、服用から約8週間かかります。

ペルー人はマカを、お粥にして日常よく食べていますので、服用は食事中または食後がよいと思われます。

精力減退に効果効能があるその他のサプリメント

亜鉛

アルギニン

イソフラボン(大豆イソフラボン)

エゾウコギ(シベリア人参)

カキ(牡蠣)

カンカ

高麗人参(朝鮮人参)

トンカットアリ

ピクノジェノール(フランス海岸松樹皮)

マンガン

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